2-4、サービス(2)匿名FTP

[匿名FTPの設定]

ファイル転送プロトコル(FTP)設定を変更するときに使います。この機能はサーバ管理者だけが行えます。

サーバ管理者は、任意の仮想サイトで匿名FTPサーバを有効にし、アップロードを許可するファイルの最大サイズと、同時にアクセスできる匿名ユーザの人数を指定できます。匿名FTPを有効にすると、パスワードを持たないユーザでも、ファイルをFTPからダウンロードしたり、FTPへアップロードすることができます。
ただし、サーバ管理者が匿名FTPを設定できるのは、各IPアドレスにつき仮想サイト(名前ベース)1つだけです。複数のサイトが同じIPアドレスを共有している場合には、2番目以降の仮想サイト(名前ベース)ではとくめいFTPを有効にできません。

[匿名FTPを有効にする]
ボックスをチェックすると、匿名FTPが有効になります。

[最大許容アップロードディスク容量(MB)]
匿名FTPによりアップロードされるファイルの保存に使う最大ディスク容量を指定します。

[最大同時接続者]
FTPサーバへ同時にアクセスを許可するユーザの最大数を指定します。

匿名FTP経由でファイルをダウンロードするには「guest」または「anonymous」というユーザ名でFTPサイトにろぐおんします。パスワードは必要ありません。これらのいずれかのユーザ名でログオンすると、 /home/sites/<サイト名>/ftp というディレクトリに入ります。サイト管理者がここにファイルをアップロードしておくと、匿名ユーザはFTPクライアントソフトウェアやウェブブラウザを使ってそれをダウンロードできます。
サイト管理者は、匿名FTPディレクトリの/ftp にアクセスできます。匿名ユーザがファイルをアップロードするには、FitchなどのFTPソフトウェアを使って/home/sites/<サイト名>/ftp/incoming というディレクトリにアクセスします。匿名ユーザは自分がアップロードしたファイルをFTPサイト上で見ることはできません。Telnet/Shellアクセス権を持つ、その際との登録ユーザは全員、アップロードされたファイルへアクセスできますが、FTPを介してアクセスできるのはサイト管理者だけです。